快挙はならなかった。世界王者、ノバク・ジョコビッチ(34=セルビア)が、男子史上3人目、52年ぶりの年間4大大会全制覇はならなかった。同2位のメドベージェフ(ロシア)に4-6、4-6、4-6で敗れ、4大大会男子最多21度の優勝もならなかった。メドベージェフは4大大会初優勝。

今年の全豪決勝でストレート勝ちしていた相手に対し、精神的に崩れた。第1セットを落とし、第2セットの第4ゲーム。2-1リードの相手のサービスゲームでブレークポイントを握った。

相手の第2サーブをリターンし、主導権を握り、ラリーに入った瞬間、会場の音響が音を出しポイントがやり直しになった。そこから2ポイントを連続で奪われ、ついに感情が爆発した。ラケットを3度、コートにたたきつけ破壊した。

集中力が落ち、無理な攻撃を仕掛け、珍しくミスを連発。相手の鉄壁の守りとカウンター攻撃の前に、歴史をつくる大きなチャンスを、最後の最後で逃した。

◆全米オープンテニスはWOWOWで全日生放送、同時配信される。