19年世界選手権3位のビンセント・ジョウ(20=米国)が首位発進した。

97・35点を記録し、自己ベスト100・51点に迫る高得点。今大会では残り「7」となっている、22年北京五輪の出場枠が決まる。米国の最大3枠確保(すでに3月の世界選手権で2枠獲得)へ、大きく前進した。

演技を終えたジョウがほほ笑んだ。冒頭で高難度の4回転ルッツに3回転トーループをつけて着氷。続いて4回転サルコーを組み込み、演技後半のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と目立ったミスなく滑りきった。スピン3つとステップは全て最高のレベル4。ルッツ、サルコーの4回転ジャンプはクオーター着氷(4分の1回転不足および同未満)となったが、完成度の高さを示した。

3月の世界選手権で米国勢はネーサン・チェン(22)が3連覇、ジェーソン・ブラウン(26)が7位に入った。同選手権はSP25位(70・51点)でフリーに進めなかったジョウだが、この日は復調を印象づけた。

日本はすでに最大3枠を確保し、今大会の出場者はいない。男子フリーは24日に行われる。