昨季の全日本ジュニア選手権で10位となった江川マリア(17=パピオフィギュアクラブ)が、勝ってかぶとの緒を締めた。

ショートプログラム(SP)に続きフリーもトップの101・42点を記録し、合計160・60点で優勝。それでも「前半は良くて、後半崩れてしまって…。全体としては大崩れではなかったけれど、後半失敗したのが悔しい。全部(ジャンプを)降りて、完璧な演技で『やっといい演技』って思える段階なので、すごく悔しいです」と反省した。

フリー「レ・ミゼラブル」は、冒頭の3回転ルッツ-2回転トーループを加点が付くジャンプで成功させ、ダブルアクセル(2回転半)-3回転トーループなども決めた。だが、基礎点が1・1倍となる演技後半に3回転ループで転倒するなど、得点を伸ばしきれなかった。

次のステップは地元福岡で行われる西日本選手権(11月4~7日、アクシオン福岡)で、全日本ジュニア選手権(11月19~21日、名古屋市ガイシプラザ)に向けた大事な一戦となる。

「西日本はもちろんいい成績を残したいけれど、全日本ジュニアにピークをもっていきたい。みんなレベルが高い。少しでもミスをしてしまったら…っていう厳しい戦いになる。完璧な演技を目指したいです」

現状に満足せず、完成度を高めていく。【松本航】