18年世界ジュニア選手権3位の山下真瑚(中京大)は52・55点で発進した。

「エンゼル」の世界観を濃厚な紫の衣装で表現し、冒頭から3回転ループ、ダブルアクセル(2回転半)を続けて成功。しかし、最後の3回転ルッツは転倒してしまい、コンビネーションで予定していた3回転トーループも付けられず「一番心配だったルッツでこけてしまって…悔しいです。練習していて、うまくいかなかったジャンプ。息が足りなかった」と反省した。

昨季まで両足の痛みが取れない時期もあったが「最初はどうなるのかなと思っていたんですが、もう痛くない」と万全。北京オリンピック(五輪)シーズンの今季目標を聞かれると「1つ1つの試合を大切に、まとめられるように頑張りたい」と意気込んだ。

今春、中京大中京高を卒業して大学生となった。この日、髪の色が緑になっていたことも質問されると「好きな色で。最初に染めるなら緑と決めていました」と照れ笑い。「試合に向けて暗めの色に戻そうかなと思ったんですけど、なかなか時間がなくて。美容院に行けませんでした」と笑った。

26日のフリーへ。こちらも少々不安があるそうで「心配なジャンプは多いんですけど、意地で跳べるように…。頑張ります!」と明るく約束した。【木下淳】