日本ラグビー期待の新星が、夢への第1歩を踏み出した。
高卒1年目のワーナー・ディアンズ(19=東芝ブレイブルーパス東京)が30日、「世界一のロック」を目標に掲げた。将来、日本代表に選出される可能性の高い人材「ナショナル・デベロップメント・スコッド」の一員として参加する宮崎合宿は2日目。測定で汗を流し「ここで経験して、次の合宿やツアー(遠征)に行けるように頑張りたい」と誓った。
スケールは規格外だ。流通経大柏高から春に東芝入り。まだ練習試合の出場経験さえないが、代表の強化を担当する藤井雄一郎ディレクターは「あのサイズは代表の中でもいない。早い時期に招集して、いろいろな経験を積んでいってもらいたい」と期待する。高校卒業後に体重は8キロ増え、身長も「まだ伸びていると思いますが、どれぐらいまでいくとかは分からない」と苦笑い。公式には202センチ、122キロと記される。
ニュージーランド(NZ)で生まれ、中学2年時にNECのコーチに就任した父と共に来日。日本代表のリーチ・マイケル(32)に憧れ、同じ環境でのプレーを求めて東芝に入団した。9歳の時に抱いた夢に向けて、1歩ずつ進んでいる。
「11年のW杯(NZ大会)でNZ代表のロックを見て、かっこいいと思いました。体がでかいから『ロックをやる』と、お父さんがずっと言っていた。世界で一番のロックになりたい。そのために、きつい練習、激しい練習をしないといけないと思っています」
「ナショナル・デベロップメント・スコッド」の5人も、代表候補と同じメニューを消化。宮崎合宿でのアピール次第では、代表へ昇格する可能性も首脳陣から伝えられている。ディアンズも強い気持ちを抱く。
「できるだけアピールしたい。ラインアウトだったり、フィジカル、タックル、ボールキャリー…。『負けない』っていうものを、アピールしたいです」
初々しい19歳が、新風を送り込む。【松本航】
◆今後のテストマッチ(日本は世界ランク10位)
10月23日 オーストラリア戦(同3位、昭和電工ドーム大分)
11月6日 アイルランド戦(同5位、ダブリン)
13日 ポルトガル戦(同19位、リスボン)
20日 スコットランド戦(同7位、エディンバラ)


