日刊スポーツ東北版ではバスケットボール、仙台89ERS藤田弘輝ヘッドコーチ(HC、35)がリーグ戦を振り返る、仙台89ERS藤田ヘッドコーチコラム「Ascend 89ERS」をスタートします(隔週、月2回予定)。記念すべき第1回は特別編です。明日2日にホーム・ゼビオアリーナ仙台で福島と開幕戦を迎える藤田HCに、リーグ戦を戦う心構えやチームのキーマンについて聞いた。【取材・構成=相沢孔志、濱本神威】
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藤田新体制の下、勝負のシーズンが始まる。8月の本格始動から練習に参加した日本人選手にはディフェンスの強度を強調し、力を注いできた。対して新外国人の3選手は、新型コロナ感染拡大防止による隔離などが影響し合流が遅れた。
藤田 (自分は)わりと完璧主義者なところがあるので外国人選手が隔離で遅れた時点で完璧に仕上がることはなくなってしまった。ディフェンスの強度やオフェンスのスペーシング(スペースの使い方)などの優先順位が高いところはしっかりやってきた。今の段階ではすごくいい感じにまとまっているかなと思います。
9月は、B1宇都宮、信州、B2山形などと練習試合を実施。強豪の宇都宮に16点差で勝利を飾り、手応えも感じている。
藤田 新チームで初めての試合で「ちゃんとした試合をしたい、勝ちたい」という気持ちがあった。宇都宮さんはタレントのレベルも高いですし、チームの成熟度も高いと思いますが、気持ちの部分で僕らが勝っただけだと思います。プレシーズンではありますが、新しいことに日々挑戦している僕らにとって自分たちのバスケットを信じられるいい題材になったと思います。
本番前の前哨戦となった「東北カップ」では準決勝でB1秋田に5点差で惜敗。それでもB2青森、山形に粘り勝ち3位となった。「収穫のあった3日間だった」と振り返り、リーグ戦に向け気持ちを高めた。
藤田 自分たちが今やっていることの精度を高く上げたい。福島はタレントのあるチームだと思うし、大きい選手や長くプレーしている選手もたくさんいるので連係も取れていると思う。しっかり、自分たちらしいバスケットをできるように。あとは健康でいられるようにしていきたいと思います。
指揮官が期待する今季の「キーマン」を聞いた。
藤田 全員かな。試合によって活躍する選手が変わってほしいというのがあるので。もちろん、核になる選手はいますが「この選手だけを抑えれば勝てるよね」というチームにはしたくない。だから、キーマンは全員です。今季のスローガンは“上昇”を意味する「Ascend」。ブースターの「黄援(おうえん)」を受けながら、クラブ一体で1勝ずつ積み上げていく。


