4輪ドリフト大会「FORMULA DRIFT JAPAN(FDJ)」の第5戦が9日(土)10日(日)、岡山国際サーキットで行われる。注目は第4戦で3年ぶりの優勝を飾り、年間ポイントでも3位に躍進した箕輪慎治(47、JZX90マーク2)。年間首位を独走する長年のライバル山下広一(52、JZX100マーク2)を残り2戦で抜き去れるか。逆転でシリーズ王座を獲得するために今回も優勝を狙う。

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9月4、5日、滋賀・奥伊吹モーターパークで行われた第4戦。箕輪が同会場で開催された18年9月の第4戦以来、丸3年ぶりの優勝を飾った。これまで勝てなかった山下に、相性の良いコースでの準々決勝で初勝利を挙げると、決勝では日比野哲也(S15シルビア)に競り勝った。

箕輪は先行で安定感のある走りを見せ、相手のミスを誘った。山下が第1コーナーで大きく膨らむと、準決勝の相手、草場佑介のA90スープラは走行角度が浅くなり、2本目はリタイアした。そして、日比野も1コーナーでパイロンに当たってラインを乱した。

表彰式で箕輪は「結構、表彰台から遠のいていたので、本当にうれしい。信じてくれた仲間に感謝している。今回は自分の腕だけじゃなくて、チーム力で勝てた」と男泣き。そして、10月9、10日、岡山国際サーキットで行われる第5戦に向け、「審査員を悩ませない良い走りを見せる」と気を引き締めた。19年まで年間ベスト3の常連だった箕輪の、復活第2章に注目したい。

なお、第5戦は緊急事態宣言解除を受け、有観客(当日1日券のみ発売)で行われる。