日本レスリング協会は1日に都内で理事会を開き、84年ロサンゼルス五輪金メダルの富山英明氏(63)を新会長に選んだ。

6月に再任していた福田富昭前会長は、東京五輪を区切りに辞任届を提出した。03年から18年間務め、五輪前の任期満了での勇退を考えていたが、理事に説得される形で職にとどまっていた。

互選で新たなトップに選ばれた富山会長は「会長自身は辞めると言われてて、われわれ理事は、絶対に胴上げするんだと。会長を止めまして。『会長のためにやってるんだ』と。五輪で金メダル取って胴上げすると。半世紀前に、東京五輪で八田会長が胴上げされていたものですから。胴上げして男にすると。無理に止めて会長になってもらった。東京終わった時点で辞めると言っていた」と説明した。

所信表明としては、「時代にあった多様性、調和というか、いろんな所から人材を入れたり、いろんな協会と連絡を取り合ったり。能力も力も財源もない。いろんな力を結集してやるしかない」と述べた。