コロナの影響で第1試合が延期となっていた京産大が、優勝候補の天理大、同大に2連勝していた近大の勢いを止めた。

京産大が1トライ、1ゴール、3PGの16得点で近大を下し2連勝を飾った。

前半5分に5点を先制された。だが、徐々にFW戦を軸に攻守に安定した試合運びを進め同25分、1PGで2点差。優位に進める中、ラインアウトからモールを押し込み、ついに逆転に成功した。

10-5で折り返した風下の後半も2PGを加え突き放した。粘る近大にBK展開で1トライを返されたが、強固なDFラインの活躍が目立った。

「PG作戦」が功を奏した。今春、新監督に就任したトヨタ自動車で活躍した元日本代表でOBの広瀬佳司監督(48)は、プレースキックの名手として知られており、打倒近大でキッカーとしてFB竹下拓己(3年=東福岡)を起用。「プレースキックからFWにプレッシャーをかけて、ペナルティーを取って3点を取ってくれた。期待通りだった」と言い、策がはまった。

竹下は全体練習後、プレースボールのボールを納得がいくまで広瀬監督から受けてもらい精度が向上。指揮官に結果で恩返しした。