レッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペンがルイス・ハミルトン(メルセデスAMG)との激戦を制して今季8勝目を挙げた。

ポールポジションのフェルスタッペンはスタートで出遅れてハミルトンが首位に浮上。1回目のピットストップで逆転して首位をも取り戻すが、ハミルトンは2回のピットストップを遅らせて最後のスティントで8周フレッシュなタイヤで猛追。最後は1秒差まで追いついてきたが、フェルスタッペンがタイヤを保たせてこれを振り切り、1・333秒差で勝利をつかみとった。

「スタートで首位を失ってしまって(ハミルトンとは)違う戦略をトライしたけど、アグレッシブな戦略でうまく行くかどうか分からなかった。このサーキットはタイヤの摩耗が激しくて最後は高速コーナーでクルマが横滑りしていたけど、この結果はとてもうれしいよ」

「良いスタートを切り全力を尽くしたけど、これ以上は無理だった。とてもタフなレースだったけど、マックスの健闘を祝いたい」(ハミルトン)

優勝コンストラクターを代表してホンダの山本雅史マネージングディレクターが表彰台に上がった。

3位にはセルジオ・ペレスが入り、レッドブル・ホンダは2戦連続のダブル表彰台を獲得。アルファタウリ・ホンダはピエール・ガスリーがサスペンション破損でリタイアを喫したが、角田裕毅が9位でフィニッシュし、第11戦ハンガリーGP以来の入賞を果たした。

(米家峰起通信員)