女子では浜松学院が68-60で昨年準優勝の浜松市立を下し、2002年の興誠時代以来19年ぶりの4強入りを果たした。勝利を決めた直後、選手らは笑顔でハイタッチ。準決勝進出を喜び合った。指導歴8年目の窪田智弘監督(48)は「この8年でもっとも力のないチームだが、3年生2人がうまくまとめてくれ、壁を破ってくれた。試合経験が少ない選手も頑張ってくれた」と高く評価した。

第3クオーター(Q)で12点差までリードを広げた。第4Qで追い上げられたが、センターの竹下涼(すず、2年)の3点シュートで流れを引き戻した。ガードの後藤菜千(なち)主将(3年)は「彼女(竹下)が肝心な場面で決めてくれた」と感謝した。6日の準決勝では、5連覇中の女王・浜松開誠館と対する。主将は「『やってやる』という強い気持ちで臨みたい」と意気込んだ。【倉橋徹也】

◆女子で2年ぶりに準決勝に進んだ常葉大常葉・植田希歩(のあ)主将(3年)「前半にゴール下での簡単なシュートを外してしまった。守備のリバウンドも良くなかったので、この2つは準決勝までに修正したい」

◆男子で準優勝した昨年に続いて4強入りした藤枝明誠・日下部二郎監督(64)「厳しい戦いは予想通り。10点差から追いつかれるのも想定内。ベンチも含めた意思疎通の良さで勝ちきれた。リバウンドをたくさん取られたのは反省点」

◆男子で3年ぶりベスト4の浜松開誠館の海野来晟(らいせい)主将(3年)「前半は守備が弱く相手にペースを奪われたが、後半は主導権を取れた。5連覇中の女子に負けていられない。絶対優勝したい」