関西大学ラグビーは各校が5試合を終え、優勝争いは事実上、5戦全勝の首位京産大(勝ち点23)と1敗で並ぶ天理大(同20)、3位近大(同19)の3校に絞られた。

残り2戦は京産大が天理大(20日)、関学大(12月4日)。天理大が京産大、同大(12月4日)。近大は摂南大(21日)、関大(28日)。昨季上位の京産大、天理大、同大は直接対決を残しており、近大は下位との対戦となる。

近大が取りこぼしなくボーナス点(4トライ以上)を含む勝ち点5を加算していけば、最大で勝ち点29となる。この数字が目安となりそうだ。

京産大は最大33で、ボーナス点にこだわらなくても2連勝なら同31。仮に天理大との直接対決に敗れても7点差以内なら勝ち点1を獲得し、関学大に4トライ以上で勝てば勝ち点29となる。勝ち点が並んだ場合は「<1>負け数の少ないチーム」「<2>直接対決の勝者」「<3>得失点差」で順位を決める。京産大は直接対決で近大に勝っているため、絶対的に優位となる。

現時点で勝ち点20の天理大は、京産大、同大に2連勝が条件。さらにボーナス点を取りこぼすと勝ち点28か29となる。28なら近大に及ばない可能性があり、29で並ぶと、近大との直接対決に敗れているため、昨季大学王者が優勝を逃すこととなる。あくまでも京産大、同大を相手に勝ち点5を重ねることが必要だ。

4位同大(同16)は数字上の可能性だけが残る。ボーナス点を含む2連勝で勝ち点26とした上で、京産大が1分け1敗以下、近大の取りこぼしを待つ必要がある。

関西は上位3校に与えられる大学選手権出場は、残り試合を考慮すると京産大と近大が優位。天理大-同大(12月4日)の最終戦が、残り1枠をかけた争いになる可能性がある。