NBA4年目を迎えたラプターズの渡辺雄太(27)が今季初めて出場し、確かな存在感を示した。約14分間プレーし、得点自体はフリースローによる3得点だったが、3リバウンド、2スチール、2ブロックをマーク。現地の解説者が「センセーショナル(衝撃的)な復帰初戦」と表現するほどのインパクトを残した。

古巣のグリズリーズ相手に、黒いヘアバンドを巻いて第2クオーター途中から登場。いきなりシュートブロックを決めて見せ場をつくると、すぐさま攻撃に参加してリバウンドでファウルをもらい、フリースローを決めて今季初得点を挙げた。その後も持ち前の守備力を発揮し、的確な読みと献身的なプレーで相手の攻撃を阻んだ。

ラプターズは逆転勝ちを収めた。

渡辺は左ふくらはぎの張りの影響で開幕から欠場が続いていた。立場が未確定な状況でキャンプに臨んだが、10月のオープン戦初戦では10得点、7リバウンドをマークするなど攻守で躍動。その後、自身初めて本契約での開幕ロースター入りを果たした。

シーズン途中に本契約を勝ち取った昨季は50試合に出場し、1試合平均4・4得点。東京オリンピック(五輪)では日本代表の主将としてチームをけん引。1次リーグ3試合で平均17・7点をマークした。