1部7位の京大が、2部2位の神戸学院大を下して、残留を決めた。第2QにRB阪本平(4年)が先制TD。第4Qにもこの日2本目となる28ヤードのTDを挙げて勝利に貢献した。23-0で圧倒して、47年創部以来初の2部降格を阻止した。2部1位の甲南大は、1部8位の桃山大に31-13で勝利。来季は18年以来4年ぶりに1部に戻ってくる。

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阪本は「下級生のためにも1部に残らないといけない」と覚悟した。今まで試合機会に恵まれることがなかったが、最後の重要な一戦でボールを託された。12回のランプレーで獲得ヤードは92。決して足は速くないが、勝ちたい一心で走り抜いた。「(シーズンの)1カ月半しんどかったし、胃が痛かったけど、終わった瞬間ほっとしました」と胸をなで下ろした。

入学当初はサッカー部に所属していたが「他のスポーツで活躍したい」と練習場が隣のアメフト部に入った。「途中入部だったけど、コーチ陣含めチームのみんなに良くしてくれました」。卒業後も競技は続ける予定だ。

日本一4度を誇る京大も96年を最後にリーグ優勝から遠ざかっている。阪本は「今年の経験を生かして、日本一をとって欲しいと思います」と後輩に思いを託した。【三宅ひとみ】