11月上旬に日本に帰国した男子テニスの錦織圭(31=日清食品)が、短い日本滞在で大忙しだ。30日、都内で2つのイベントをこなし、「本当に楽しかった」と、どちらも子どもたちと精力的にテニスを楽しんだ。

1つ目は、契約するラケットのウイルソンと、人気アニメキャラの「ミニオン」とのコラボ。22年4月には、ウイルソンとともに、千葉・白子町に、「錦織圭・ウイルソン・テニスフィーバー・テニスコート」が誕生する。

学生がテニス合宿をするので有名な白子町も、このコロナ禍ですっかりテニス合宿が衰退。活気を取り戻すために、錦織が一肌脱いでウイルソンと企画したコートだ。カラーが、黄色と青をベースにしたコートで、錦織も「見た目でも楽しくプレーできる」。

2つ目は、同じく契約している日本航空(JAL)が企画したテニススクールに登場。この日のために集まった子どもたちに、球を出すなどして楽しんだ。

東京オリンピックは無観客で、10月の楽天ジャパンオープンは20、21年と2年続けて中止となった。錦織が、日本のファンと直接、対面できるのも昨年末以来、約1年ぶり。「たくさんの方が来ていただいて、楽しんでいる」。

子どもたちの「感謝したい人は?」という質問には、「生んでくれたお母さんに感謝しましょう。僕も親になって、初めて大変さが分かった」と、パパになった一面をのぞかせてた。腰痛から股関節を痛め、復帰は未定だが、「もっと活躍したい」と、来年の復活を期している。