カーリング男女の北京オリンピック(五輪)最終予選について、予定通りNHKBS1で中継される見通しであることが分かった。

NHKが10日、「11日から18日までの大会期間中、お伝えする予定で、現場で最終的な調整をしている」と日刊スポーツの取材に答えた。女子は18年平昌五輪のロコ・ソラーレが、男子は日本選手権3連覇中のコンサドーレが出場する。

5日から行われた混合ダブルスも当初は生中継されるはずだったが、会場内に成人向け商品を販売するオランダ企業の広告が放送に映り込む可能性があり、直前になって放送が見合わせとなった。同局が放送ガイドラインに定めた「品位と秩序を心掛ける」ことや、「青少年に及ぼす影響について慎重な配慮が求められる」といった項目に抵触するおそれがあると判断された。

混合ダブルスの試合のダイジェスト映像などでは、スコアボード付近など会場内のいたる場所に、成人向け商品を扱う企業のピンク色のロゴマークが掲示されていた。ハウス手前にあるホッグラインと呼ばれる線も通常とは異なるピンク色で、同企業の名称やサイトのURLを確認できた。NHKは「世界カーリング連盟から、会場内の看板について関係者間で調整中と聞いている」と説明した。

場内に掲げられた看板を外すことは比較的容易な作業で済むが、シートと呼ばれる競技用氷面の広告を撤去するには、いったん氷を溶かして再整氷する必要がある。日本協会関係者は、「アイスメーカーによるが、整氷作業は一晩でできるものではない。通常は何日もかかるものであり、国際大会のような大きな試合では、さらに時間を要するのが一般的」と話した。

◆大会メモ 男女各9チームが出場し、残り3つの五輪出場枠獲得を目指す。総当たり方式で16日まで1次リーグを実施し、まずは1位チームが出場権を獲得。17日に2位チームと3位チームが対戦し、勝った方が2枚目の切符を手にできる。負けたほうは最後の1枚の切符を懸けて、翌18日に4位チームと対戦する。