女子日本代表で18年平昌オリンピック(五輪)女子銅メダルのロコ・ソラーレは今日17日午後6時(日本時間)から、北京五輪出場権を懸けて、平昌五輪銀メダルの韓国と対戦する。

【ロコ・ソラーレ】「メガネ先輩」韓国と再戦 北京五輪切符かけプレーオフ/速報>

相手の韓国で注目されるのはスキップを務める「メガネ先輩」こと金ウンジョン。日本のバスケットボール漫画の名作「スラムダンク」に登場する「メガネ君」が、韓国では「メガネ先輩」と翻訳されていることに由来する。

その「メガネ先輩」こと金ウンジョンだが、18年平昌五輪後は紆余曲折のカーリング人生を送ってきた。平昌五輪の余韻も冷めやまない同年10月、指導者一家のパワハラなどを告発。日本円で約1000万円にもなる国際大会の賞金ももらえず、暴言も吐かれたとした。

そんなゴタゴタもあり、しばらくは所属先を失うなど、韓国カーリング連盟からの支援も受けられなかった。そんなどん底で支えになったのは家族だった。パワハラ告発の前の同年7月に結婚。19年5月には長男も誕生した。19年秋から選手として復帰。昨年11月には韓国代表に返り咲いた。

カーリング界では出産後もアスリートとして活躍する選手が多い。「メガネ先輩」こと金ウンジョンも関係者に「子供を産んでもプレーでき、子育てと両立できることを証明したい」と話しているという。

平昌五輪で日本代表のロコ・ソラーレと名勝負を繰り広げた韓国代表。平昌五輪から3年あまりの辛苦を乗り越えた「メガネ先輩」金のプレーも目が離せない。