女子日本代表で18年平昌オリンピック(五輪)女子銅メダルのロコ・ソラーレが、来年の北京五輪出場を決めた。プレーオフで韓国に勝利。チームとしては2大会連続、日本女子としては98年長野五輪から7大会連続の出場となった。

北京五輪出場を決めたロコ・ソラーレ(C)WCF / Steve Seixeiro
北京五輪出場を決めたロコ・ソラーレ(C)WCF / Steve Seixeiro
五輪出場を決め涙を流すロコ・ソラーレの選手たち(C)WCF / Celine Stucki
五輪出場を決め涙を流すロコ・ソラーレの選手たち(C)WCF / Celine Stucki
抱き合って喜ぶロコ・ソラーレ(c)WCF / Steve Seixeiro
抱き合って喜ぶロコ・ソラーレ(c)WCF / Steve Seixeiro

ロコ・ソラーレ北京五輪出場決めた!プレーオフで韓国に勝利 2大会連続

ロコ・ソラーレ2大会連続五輪「さっちゃんは貫禄が出てきた」本橋麻里代表

2018年初の銅メダル獲得/平昌五輪後からの道のり



チーム10
ロコ・ソラーレ×
韓国×


◆試合経過


第1エンド(後攻は日本)

今大会2回目のライバル対決。有利な後攻は日本。韓国は1投目からセンターガードを置いてきた。両チームの石が縦に並ぶ。4投目の鈴木の石がハウスをスルー。サード吉田知の好ショットで巻き返し、NO1、2を持ってスキップ勝負。最終8投目の藤沢を前にNO1、2は韓国。両方を押し複数点がほしい場面で、わずかに狙いを外れる。1点を取らされて1-0。

女子プレーオフ 韓国戦に臨むロコ・ソラーレの(手前左から)吉田知、鈴木、藤沢、吉田夕=レーワルデン(共同)
女子プレーオフ 韓国戦に臨むロコ・ソラーレの(手前左から)吉田知、鈴木、藤沢、吉田夕=レーワルデン(共同)
女子プレーオフ 韓国戦を前に笑顔を見せるロコ・ソラーレの(左から)鈴木、吉田知、藤沢=レーワルデン(共同)
女子プレーオフ 韓国戦を前に笑顔を見せるロコ・ソラーレの(左から)鈴木、吉田知、藤沢=レーワルデン(共同)

第2エンド(後攻は韓国)

日本はガードの裏に巧みに石を隠していき、ハウス内に石がたまる。NO1、2を持って展開。韓国はサードで連続のミス。7投目の「メガネ先輩」金ウンジョンは日本のNO1を押し出せず。最終8投目の藤沢がNO1、2を確保。1点を取らせて1-1。

女子プレーオフ 韓国チームのショットを見守るロコ・ソラーレの藤沢。左は金ウンジョン=レーワルデン(共同)
女子プレーオフ 韓国チームのショットを見守るロコ・ソラーレの藤沢。左は金ウンジョン=レーワルデン(共同)
女子プレーオフ 韓国戦で指示を出すロコ・ソラーレの藤沢。奥は金ウンジョン=レーワルデン(共同)
女子プレーオフ 韓国戦で指示を出すロコ・ソラーレの藤沢。奥は金ウンジョン=レーワルデン(共同)

第3エンド(後攻は日本)

後攻の日本はコーナーガードを配して攻めていく。鈴木が2連続でダブルテークアウトさく裂で韓国のセンターガードを壊す。サード吉田知が2連続でドローを決められずに、一転してピンチ。7投目の藤沢がここしかないドローでNO1確保。ラストショットで難しいラインから中心に送り込んで2点。3-1とリード。

ロコ・ソラーレの藤沢(c)WCF / Celine Stucki
ロコ・ソラーレの藤沢(c)WCF / Celine Stucki
ロコ・ソラーレの吉田知(c)WCF / Celine Stucki
ロコ・ソラーレの吉田知(c)WCF / Celine Stucki

第4エンド(後攻は韓国)

セカンド鈴木のダブルテークアウトがさえる。6投目で韓国はハウス内に石を止められないミス。7投目の藤沢はヒットアンドロールでガードの裏に隠すNO1を作るが、最終8投目は狙いを外して、韓国にNO1を許す。「メガネ先輩」金ウンジョンに簡単なドローを決められて2点を許す。3-3の同点に。

話し合うロコ・ソラーレ(c)WCF / Celine Stucki
話し合うロコ・ソラーレ(c)WCF / Celine Stucki
「メガネ先輩」こと金ウンジョン(c)WCF / Celine Stucki
「メガネ先輩」こと金ウンジョン(c)WCF / Celine Stucki

第5エンド(後攻は日本)

日本はコーナーガードを置き、ハウス内に縦に石をためていく。4投目で鈴木がスーパーショット。韓国の石2つを弾き、石を残して横に並んだNO1、2を作る。終盤は韓国が優勢。藤沢のラストショットを前に、NO1、2を韓国に取られるピンチ。ここで藤沢が起死回生のテークショット。逆に2点を奪って5-3とリードし、前半を終えた

タッチして喜ぶロコ・ソラーレ(c)WCF / Steve Seixeiro
タッチして喜ぶロコ・ソラーレ(c)WCF / Steve Seixeiro

第6エンド(後攻は韓国)

序盤は日本がNO1を置き、ガードを弾いて、逆に石をためさせない。韓国は複数点のきっかけを見いだせず、ブランクエンドに。日本は戦況が動きやすい第6Eで反撃を許さず、5-3のまま


第7エンド(後攻は韓国)

先攻の日本がNO1、NO2も確保し、2点を奪った。中盤以降、ハウス中央に石を立て続けに配置。起死回生を狙う韓国のラストショットも中央に寄せきれず、NO1を取った。さらにメジャー計測の末、NO2も確保。7-3とした。


第8エンド(後攻は韓国)

日本が第7Eに続き連続スチールを奪い、韓国にプレッシャーを懸けた。ラストショットで韓国がハウス中央に近づける絶妙なドローを狙うが、日本のNO1は変わらず。8-3となった。


厳しい表情を見せる「メガネ先輩」こと金ウンジョン(c)WCF / Steve Seixeiro
厳しい表情を見せる「メガネ先輩」こと金ウンジョン(c)WCF / Steve Seixeiro

第9エンド(後攻は韓国)

日本は序盤から縦にガードの石を置いて、韓国の攻撃を阻んだ。しかし、韓国がセカンドの2頭目を迎えるところでタイムアウト。修正を図ると流れが変わり、そこからハウス中央に石を並べた。「メガネ先輩」金ウンジョンが最終ショットで大量得点を狙ったが、思惑は外れ2得点にとどまり8-5。


第10エンド(後攻は日本)

3点リードで最終Eを迎えた日本。序盤からセンターラインにガードの石を集める韓国に対して、正確なショットで相手の石をテイクアウトした。7投目で藤沢がハウス中央の韓国の石を押し出し、勝負が決まった。8-5で勝利を飾り、北京五輪出場を決めた。



北京五輪への道

◆北京五輪最終予選メモ 男女各9チームが出場し、残り3つの五輪出場枠獲得を目指す。総当たり方式で16日まで1次リーグを実施し、まずは1位チームが出場権を獲得。17日に2位チームと3位チームが対戦し、勝った方が2枚目の切符を手にできる。負けた方は最後の1枚の切符を懸けて、翌18日に4位チームと対戦する。

カーリング北京五輪への道
カーリング北京五輪への道

最終順位


チーム名
1スコットランド62
2韓国62
3日本62
4ラトビア44
5イタリア44
6ドイツ35
7トルコ35
8エストニア26
9チェコ26