男子で2年連続出場の駒大苫小牧が、実践学園(東京第1代表)を74-72で下し、2度目の出場で大会初勝利を挙げた。72-72で迎えた第4クオーター(Q)終盤、大山未南斗(みなと、2年)が勝ち越しの2点シュートを決め、チーム最多25得点の活躍で勝利に導いた。妹の瑚南菜(こなな、1年)がプレーする女子の札幌山の手がこの日、高校総体準優勝の大阪薫英女学院に71-89で敗退。妹の分まで勝利を重ねる。

勝利の瞬間、駒大苫小牧の選手たちがコートで喜びを爆発させた。初出場した昨年は1回戦で敗退。目標にしてきた大会1勝に、試合中選手を鼓舞し続けた田島範人監督(46)は「本当に選手がよく頑張ってくれた」とたたえた。大山は「初戦に勝つことのすごさというのが身に染みてわかった。とてもうれしい」と笑顔を見せた。

第3Qを終え61-63。東京の第1代表に食らい付いた。72-72で迎えた第4Q残り49秒、大山が練習の成果を発揮した。「シュートを決めてチームを引っ張ろうと思っていた。決めるしかないと思っていて、決めることができたのでよかった」。1日100本程度だったシュート練習を多い時で300本に増やし身につけた決定力で、チーム最多25点目となる決勝点を奪い取った。

25日の2回戦は光泉カトリック(滋賀)とぶつかる。この日の試合前、女子の札幌山の手の試合に出場した妹瑚南菜が、同会場の隣のコートで敗退。「負けてしまって悔しいと思う。その思いも持って。気を引き締めて次も勝てるように頑張りたい」。妹の悔しさも背負い、さらに上を目指す。【山崎純一】

◆テレビ放送 男子決勝は29日午後1時からテレビ朝日系地上波で、女子決勝は28日正午からBS朝日でともに生放送。