男子バスケットボール界のホープで、特別指定選手としてBリーグ1部(B1)横浜BCに加入した河村勇輝(20=東海大2年)がBリーグでの今季初戦に出場。18分39秒のプレー時間で無得点だったが、4アシスト、3リバウンド、2スチールをマーク。積極的な守備で相手のミスを誘い、華麗なドリブルを見せるなど随所に光るプレーを見せた。

試合後にはコート上で入団会見を実施。会場に残った約300人のファンの前で、「今年も横浜BCに加入することになりました。アシストやアグレッシブなディフェンス、ルーズボールへの泥臭いプレーなどを見てもらいたい」とあいさつした。

横浜BCでの練習に合流してわずか4日目で迎えたこの日の試合。河村は「まずはできることをしようと、守備に重点を置いてプレーした」と振り返り、「今後はプレーの選択肢を増やしていきたい。毎年成長している姿をお届けしたい」と抱負を口にした。

特別指定選手は、大学やなどのチームで活動する若手選手が、所属先に在籍したままBリーグ公式戦に出場できる制度。河村は福岡第一高時代の2年前は同制度で三遠ネオフェニックスでプレー。大学1年の昨年は横浜BCに加入した。今季も同じチームを選んだ理由について、「去年は悔しい経験で終わった。もう1度チャンスがあるなら、恩返しできるプレーをしたいと思っていた。そのことがビーコルを選ばせてもらった要因」と話した。昨季は16試合に出場し、1試合平均6・0得点だった。【奥岡幹浩】