第101回全国高校ラグビーが27日、大阪・花園ラグビー場で開幕し、職業がパイロットの女性レフェリーがオープニングカードでレフェリー(主審)を務めた。大阪国際空港を拠点とする日本航空系のジェイエアに勤務する神村英理さん(31)で第1グラウンドの第1試合・光泉カトリック-坂出第一戦に登場した。

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神村さんは「私がこの役目を務める意味、させてくださった方々の思いを感じましたが、こたえることができたかは…定かではないです」と苦笑いしながら「選手に大きなけががなく終わって良かったです。とにかくフラットに起きたことを正しく判断することを心がけました」と話した。

花園での女性レフェリーは19年度大会の2人に続いて、3人目となった。

神村さんは兵庫県猪名川町生まれ。早大入学後、世田谷レディースでラグビーを始め、CTBでキャップ数5を誇る元日本代表だ。14年に引退後、熊本在住だった18年にC級ライセンスを持っていた縁で研修会に参加。今年は大学、社会人の試合なども担当した。

「研修会で(女性の)先輩がめちゃ格好よくて“やってみようかな”と」。狭き門に加え、人の命を預かる責任重大な職業との“2足わらじ”は厳しい。「仕事をしながら、は他のレフェリーさんと同じですが、大変です」。仕事上、出張が多く、勤務時間も不規則でトレーニングの時間をつくりにくいのが悩みだが、フィールドで見せる表情が充実感を物語っていた。

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