BR東京(旧リコー)が、計7トライを奪って開幕戦を飾った。

前半途中までリードを許しながら、慶大出身のCTB栗原由太(24)の2トライなどで逆転。43-22で大阪(旧NTTドコモ)に快勝した。この日開催予定だったトヨタ-静岡(旧ヤマハ)戦は、静岡側に新型コロナウイルスの陽性者が複数出た影響で中止になった。

BR東京の24歳のフッカー武井日向主将が、母校の快進撃を開幕星に結びつけた。国学院栃木が花園で準優勝。明大もこの日、惜しくも決勝で敗れはしたが「母校の活躍が原動力となり、頑張ろうという気持ちになった」と語り、前半5分には自ら先制トライを挙げた。力強いFW戦と、22歳SOルーカスの展開力で圧倒。2トライのCTB栗原は「開幕戦でTL時代とは違う雰囲気だった」と話した。

○…大阪の司令塔で31歳の南アフリカ代表SOヤンチースの負傷交代で流れを失い、地元開幕戦を落とした。巧みなキックパスで2本のトライを演出しながら、前半28分に右肩を脱臼しピッチを去った。元南ア代表ロックのアッカーマンHCは「彼のような存在がいなくなると、勢いがガラリと変わる要素になる」。復帰時期は未定。NO8ナエアタルイは2トライを挙げながらも「力を発揮できなかった」と悔しそうだった。