東地区2位の福島が新年負けなしの4連勝を決めた。西地区の奈良に87-77で快勝。前半戦最終節を連勝で締め、後半戦へ大きな弾みをつけた。森山知広ヘッドコーチ(HC=37)は、「大きなケガもなく順調にきている。結果として勝つことが大事だった」と、試合を振り返った。

主導権を渡さなかった。第1クオーター(Q)から攻守ともにかみ合った。水野幹太(23)がチームファーストシュートを決めると、以降も得点を積み重ねて、徐々にリードを広げていく。ゴール下での守備もさえ、相手の反撃の芽も摘んだ。後半も盤石な試合運びで西地区最下位に沈む奈良を粉砕。ジェイソン・ウォッシュバーン(31)がチーム最多19得点、10リバウンドで「ダブルダブル」の活躍。アシスト数は「30」を記録。森山HCは「今シーズン最多じゃないですか。それだけプレーが成立している。自信を持って良いと思います」と話した。

好調をキープする。前日8日の同一カードでは3点シュートを13本決めるなど、ホーム戦で今季初となる100点ゲームを飾った。この試合、日本人最多の11得点をマークした村上慎也(30)は「速い展開の攻撃を出すことができている。ペイントアタックを意識した結果、得点につながったと思います」と胸を張った。

この日でシーズン半分の30試合を終えて20勝10敗。今後は勝負の後半戦へ突入する。次戦は22日、アウェーで越谷(埼玉)と対戦する。森山HCは「後半戦に向けて質の高いオフェンスと、ディフェンスができるようにワンアップしていく」と決意をにじませた。【佐藤究】