2年連続3度目の優勝を狙う世界14位の大坂なおみ(24=フリー)が、5年連続の3回戦進出を果たした。同54位のマディソン・ブレングル(31=米国)を6-0、6-4の65分で仕留め、昨年の全豪から9連勝。次戦では同60位のアマンダ・アニシモバ(米国)と初顔合わせとなる。ダブルスは女子で第2シードの青山修子(近藤乳業)柴原瑛菜(橋本総業)組、穂積絵莉(日本住宅ローン)二宮真琴(エディオン)組が2回戦に進出した。

大坂は1回戦同様、ロケットスタートを見せた。パワーよりも粘りの相手に対し、7ゲームを連取。第2セット第2ゲームで、この日、初めて1ゲームを失った。相手は、1ゲームを奪っただけで思わずバンザイをするほどの力の差だった。「リターンが本当に良かった。オフシーズンにしっかり練習してきた」。

第2セットに入ると集中力が落ちたか、大坂の雑なプレーが目立ち始めた。粘る相手を打ち抜きたいのか、打ってはミスしてイライラが募った。「私は完璧主義者」なので、こうなると相手より内なる自分との闘いだ。力の差は圧倒的ながら、何度も「カモーン」と叫び自分を奮い立たせた。

ストレートで振り切ったが、強烈なショットでウィナーは計37本と本領を発揮した一方、凡ミスも32と多かった。4歳下のアニシモバとの次戦へ向け「バックハンドが強くてパワフルな選手。難しい試合になる」と気を引き締めた。

◆全豪オープンテニスはWOWOWで全日生放送、WOWOWオンデマンドとテニスワールドで全コートライブ配信される。