今季最後の“仙山戦”を勝利で締めくくった。第1戦が76-67、第2戦は74-67と、ともに1ケタの得点差で競り勝ち、年に1度の白石開催を盛り上げた。藤田弘輝ヘッドコーチ(HC=35)は「ディフェンスもオフェンスも目的を持って40分プレーできていました。タフな山形さんを相手に2つ勝ったのは良かったと思います」と振り返った。2本の3点シュート(3P)を決めた寒竹隼人(35)は「白石でのゲームは年に1回。なかなか見に来ることができない方々に勝利を届けようと意識していたので2連勝できて良かったです」と喜んだ。

寒竹をはじめ、田中成也(30)、神里和(26)らシューターの存在が光った。この日放った3Pは24本中9本が成功。成功率は37・5%だが、昨季と比べると試投数が増え、ペイントエリア外からの攻撃の存在感が増した。寒竹は「(神里)和や(田中)成也、僕に加えて、インサイドに強い選手がいたら、相手は守りづらいと思います」。ジェロウム・メインセ(33)、ジャスティン・バーレル(33)の両センターはともに2ケタ得点&リバウンドの「ダブルダブル」をマーク。インサイドにビッグマン、外にシューターの布陣で相手ディフェンスを翻弄(ほんろう)する新たなストロングポイントがうまく機能している。

次節2月2日青森戦は年に1度の塩釜市開催となる。藤田HCは「1回しか試合がないので、1番のパフォーマンスを出せるように頑張りたいです」。ホーム3連勝で締めくくり、連勝街道を突っ走る。【濱本神威】