新潟アルビレックスBBの連敗は3に伸びた。第1クオーター(Q)、13-16から連続13失点でQ終了時に15-29。出だしで大差をつけられ逆転の流れを作りきれなかった。ハンガリー代表で23年W杯ヨーロッパ1次予選のモンテネグロ戦2試合に出場したSFロスコ・アレン(28)はチーム最多の20得点だった。

試合開始6分44秒、新潟はPG納見悠仁(24)のシュートで13-16と追い上げた。だが、ここで攻撃の手が止まり、失点を重ねられた。平岡富士貴監督(47)は「守備のミスでトーンダウンしてしまったのが残念」。警戒していたはずのA東京のピックアンドロールを止められなかった。前節秋田戦も2試合とも連続失点でリズムを崩した。26連敗中の課題だった遂行力の低さが顔を出した。

完敗の中、エースのアレンが意地を見せた。チーム最多得点で出場時間34分58秒はチーム最長。試合前も「時差ぼけは残っているが、コンディションそのものは悪くない」と前向きだった。ヨーロッパ予選後、試合前日8日にチーム練習に合流。当初の試合復帰予定は16日の川崎戦だったが、政府の新型コロナウイルス感染拡大防止の入国制限が緩和されたことによって、再入国後の隔離期間は3日間で終えた。ぶっつけ本番だったが、2月24、28日の予選2試合とも先発で29分以上出場。試合勘はあった。

新潟は中断期間が明けてからまだ未勝利。2月にリーグワーストの連敗を26で止めている。今後の本格的な立て直しのためにも、早い段階での白星が必要になった。