21年東京五輪(オリンピック)団体銀メダルの平野美宇(21)が、木下グループ所属での初戦を「新しい」と一言で表現した。

予選B組の初戦で石川佳純(29)を4-0で圧倒すると、第2戦でも南波侑里香(26)を4-1で下して2連勝。「今の気分を一言で」と問われると「新しい」と返答し「こうして所属も変わって、環境も4月から変わった。(かつて指導を受けた)中沢(鋭)コーチがベンチ。新しくなりました」とほほえんだ。

16年7月から約5年半は日本生命に所属。東京五輪へ突き進んだ時間を振り返り「本当に日生さんにたくさんお世話になった。東京五輪で結果を残せて、本当にサポートしてもらえた」と感謝は尽きない。その上で24年パリ五輪を目指すにあたり「拠点が東京になることが多かった。東京に近くて、練習できる環境を選択して木下(グループ)に来させてもらった」と環境を変えた理由を説明した。

今回の選考会は8人が2組に分かれて予選を戦う。男女最上位が24年パリ五輪選考ポイント対象となる、アジア大会(9月、中国・杭州)のシングルス種目代表権を獲得。各組2位以内が団体種目の代表権を得る。初日で2連勝を飾った平野は、10日のB組最終戦で現在2連勝の佐藤瞳(24)とまずは決勝進出を争う。

「今回は優勝して(アジア大会の)シングルスに出るのが目標。そこに向けて、リーグ(予選)最後の1試合を勝って、決勝に進みたいです」

実力者ぞろいの選考会を、1つずつ勝ち上がる。【松本航】

◆暫定成績(第1日終了時点)

◇A組

木原美悠(2勝)

伊藤美誠(2勝)

橋本帆乃香(2敗)

加藤美優(2敗)

◇B組

佐藤瞳(2勝)

平野美宇(2勝)

石川佳純(2敗)

南波侑里香(2敗)