バスケットボール男子のBリーグは11日、2部(B2)の熊本ヴォルターズにけん責と制裁金250万円、同クラブの西井辰朗社長にもけん責と制裁金150万円制裁を科したと発表した。前シーズンに故障者リストの不正運用とパワーハラスメント行為があったため。

リーグによると、西井社長がゼネラルマネジャーを兼任していた20年11月、けがをしていない選手Aに対して故障者リストに登録することに同意することを事実上強制し、登録申請を行った。

リーグは「西井辰朗氏の行為は、けがをしていない選手に対して、契約解除をちらつかせて、インジュアリーリスト登録申請に応じさせ、現に登録申請を行ったもので、選手に対するリスペクトを大きく欠くとともに、選手の権利および尊厳を著しく侵害するもの」と説明した。

リーグはさらに「Bリーグの価値を大きく毀損(きそん)させる由々しき行為」として一連の事態を主導した西井氏と、管理監督責任を持つクラブそれぞれに対し、「厳しい制裁は免れない」とした。