女子テニスの元世界女王で、4大大会4度の優勝を誇る世界36位の大坂なおみ(24=フリー)が、6月27日に開幕するウィンブルドンで、混合ダブルスに出場予定だと明かした。1日に、マドリードオープン2回戦で敗れた後の記者会見で「ウィンブルドンでは混合ダブルスに出場するつもりなので、ネットゲームを練習している」と、話した。

大坂は、ボレーなどネットプレーが大の苦手のため、同プレーが生かされるダブルスは、ほとんどプレーしていない。ツアーでプレーしたのは、17年9月の東レ・パンパシフィックで、姉のまりさんと組んで出場した女子ダブルスが最後だ。ダブルスのツアー本戦には過去8大会しか出ていない。

混合となると、ツアーでの出場はない。世界ランキングのポイントが得られる公式戦ではないが、国際テニス連盟公認の混合国別対抗戦ホップマン杯で、18年に杉田祐一と日本代表でプレーしたことがある。杉田とのペアで2対戦を行い2敗だった。

もしウィンブルドンで混合に出れば、自身初の混合ダブルス公式戦出場だ。「びっくりで、ショックでしょ。私もよ」。ペアを組む相棒は「その時に見た方がおもしろいかも」と明かしていない。そして「いつもダブルスをプレーするときは、『ごめんね』ばかり。足手まといにならないように気をつけたい」と苦笑いだ。