小学生の団体戦の全国大会が行われ、幸心会正善館(奈良)が決勝で山武柔道西塾(千葉)に2-0で勝ち、初優勝した。

幸心会正善館-山武柔道西塾

下山翔也 引き分け 高橋匡希

加世田凌志 引き分け 並木力

山川乃々夏 引き分け 高橋行希

○大西晴万 反則勝ち 岩沢凜果

○井上勇希 優勢勝ち 渡辺暖日

3位は宇治柔道会(京都)と兵庫少年こだま会だった。

取材に応じた井上正広監督は「奈良県大会(予選)で4連覇しているが、過去2年はコロナで全国大会が行われなかった。卒団生が悔しい思いをしていただけに感無量。その卒団生たちが私立の中学校に進んだ後も、たまに帰ってきて稽古をつけてくれていた。伝統に感謝」と喜んだ。

天理大出身で、オリンピック(五輪)男子60キロ級3連覇の野村忠宏氏と同期。今大会は、息子で大将の勇希(6年)が技術優秀賞も受賞するなどポイントゲッターとして活躍した。

8月の全国小学生学年別大会(個人戦)は廃止が決まっている。そのことには「うちが勝利至上主義とは思いませんし、無茶な親も(応援団に視線を送りながら)見ての通り、おりません。選手、保護者、指導者が三位一体となって喜怒哀楽を分かち合っている中で残念。それだけに、この貴重な全国大会で優勝したいと思っていた」と選手の思いを代弁した。【木下淳】