ラグビー「リーグワン」決勝は29日、東京・国立競技場で行われる。28日は初代王者を争う東京サンゴリアス(旧サントリー)CTB中村亮土(30)、埼玉ワイルドナイツ(旧パナソニック)フッカー坂手淳史(28)の両主将が会場で記者会見。帝京大で2学年違いの2人によるトークの前哨戦が繰り広げられた。

東京・秩父宮ラグビー場での3位決定戦は東京ベイ(旧クボタ)がBL東京(旧東芝)を23-15で下し、チーム初の単独3位となった。

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決戦の地は新たに生まれ変わっていた。帝京大時代、日本一の景色を見た国立。選手として初の新国立に足を踏み入れ、東京SGの中村亮は「これ以上ない舞台。チーム全員で楽しみたい」と笑った。予報は晴れ。30度近い気温が予想される。埼玉フッカー坂手と共に暑さへの対処法を尋ねられ、先輩から切り出した。

中村亮 サントリーの「(水分補給飲料)グリーン・ダ・カ・ラ」を、たくさん飲む! 

ユーモアあふれる回答に後輩の坂手も“応戦”だ。

坂手 ずるくないですか(笑い)。サントリー以外の水をいっぱい飲みます! 

トップリーグ最終年となった昨季決勝と同カード。26-31で敗れた東京SGは自慢の攻撃に磨きをかけ、中村亮は「ブレークダウン(ボール争奪戦)がキーになる」と分析する。埼玉の武器は堅守。坂手は「重要になるのはしゃべること」と連係を大切に迎え撃つ。

会見の最後は相手キーマンの話になった。今度は後輩が先にジャブを打った。

坂手 亮土さんです。お世辞じゃないですけれど(攻守の)要で動いている。

中村亮 お世辞じゃないですが坂手淳史主将と思います。キーマン、う~ん…。やっぱり(SO)山沢選手ですかね(笑い)。ダイナミックなプレーをする。

互角? の前哨戦。心身は仕上がった。【松本航】