体操男子で東京五輪代表の亀山耕平(33)が10日、現役引退を発表した。

あん馬のスペシャリストとして、13年世界選手権では、日本人では2人目となる金メダルを獲得。昨夏には東京五輪で5位入賞を果たしていた。

「この度、亀山耕平は現役を引退致します。体操に育てられ、そこで出会った方々に育てられ、今日まで現役を続けることができました。皆様の温かいご支援ご声援のお陰です。今まで、本当にありがとうございます」。

所属の徳洲会を通してコメントを発表した。

170センチの体を生かしたダイナミックさに、足先まで意識が届いた美しい演技が特徴だった。15年にはアフロ頭姿でも話題をさらったこともあった。

所属の米田功監督は「共に様々な経験をさせていただきました。そんな経験から大きな成長を遂げ、夢を叶えた選手です。今後はこれまでの経験を活かし、世の中に貢献していってくれると期待しています」とたたえた。

今月の全日本種目別選手権(東京体育館)で引退セレモニーを予定しており、19日に会見も開く。

◆亀山耕平(かめやま・こうへい)1988年(昭63)12月28日、仙台市生まれ。4歳から仙台スピン体操クラブで競技を始める。埼玉栄高-仙台大-徳洲会クラブ。世界選手権では13年種目別あん馬金、14年団体銀。170センチ、62キロ。血液型B。