メルセデスAMGのジョージ・ラッセルが自身初のポールポジション獲得を決めた。

予選を通して好調ぶりを見せたのはフェラーリで最終Q3でもカルロス・サインツがセクター1と2でベストの好タイムを刻んだものの、最終コーナーでリアの挙動が乱れた。これに対しラッセルはベストセクターがひとつもないもののアタックラップで自己ベストを並べてサインツを0・044秒上回ってみせた。

「月に昇るような気持ちだよ。最終アタックはターン1、ターン2と完璧で、このまま行け、このまま行けと願いながらアタックを決めたんだ。昨日は僕たちにとって今季最悪の金曜日だったんだ。どうやってそこからここまで挽回できたのか、よく分からないくらいだけど素晴らしい予選になったよ。でも予選でポイントがとれるわけじゃない。いつも僕らは決勝ペースが良いし決勝でも狙っていくけど、フェラーリは金曜のロングランが速かったしね」

3位にはタイヤの熱入れに苦しんだシャルル・ルクレール(フェラーリ)。マックス・フェルスタッペン(レッドブル)は最終アタックにコースインしたところでパワーユニットに問題が生じ、リセット操作で復帰を試みたもののうまく行かず、タイムアタックができずに10位に終わった。

角田裕毅(アルファタウリ)は0・035秒届かず16位でQ1敗退。金曜から抱えたマシンのポテンシャル不足を解決できないまま予選を終えた。(米家峰起通信員)