ノルディックスキー・ジャンプの高梨沙羅(25=クラレ)が19日、初開催となるサマージャンプ山形蔵王大会(20日、アリオンテック蔵王シャンツェ)の公式練習に参加した。「久しぶりに純粋にジャンプが楽しいなと思って飛べている。私にとっては思い出深いジャンプ台。いいジャンプができたら」と今季初の公式戦への意気込みを示した。

3度目の出場だった北京オリンピック(五輪)後は、進退について熟考の末、現役続行を決断した。気持ち新たにスタートを切る舞台は、12年3月にワールドカップ(W杯)で初優勝を果たした場所。4年後のミラノ・コルティナダンペッツォ五輪へ、気持ちも前向きだ。「何か変えていかないと今の女子ジャンプの流れにはついていけない。上から下までもう1回見直さないといけない。またこの4年間で作り上げていかなきゃいけないのは間違いない」。ジャンプのスタイルを一から模索するが、そんな試行錯誤も楽しんでいる様子だった。