北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレが準決勝で、世界ジュニア選手権で金メダルを獲得したメンバーを中心に構成された大学選抜に敗れた。

第1、2エンド(E)連続のブランクエンド(両チーム得点なし)でスタート。スキップ藤沢五月(31)の最終投で、サード吉田知那美(31)が「や~や~」と激しく声をかけたが相手ストーンを出し切れず、2点を先制された。

後攻の第4E、ブランクエンドを狙った藤沢の最終ショットは、自分のストーンがハウスに残ってしまい、1点を取らされて、次エンドを不利な先攻で迎える状況になった。

第5E、藤沢の1投目がガードストーンすれすれで通過し、隠れるように中に入ると「あぶね~」。最終ショットもガードすれすれを通って相手ストーンを動かし、ナンバーワンに。大学選抜の最終ショットがわずかにずれ、1点スチールに成功し、同点に追い付いたが、第6Eで2点を奪われ、点差を広げられた。

第7E、藤沢は1投目の前に寒さを解消するためにジャンプ。その後、2点を取りに行ったが最終的に1点止まり。最終Eの藤沢は、黒い上着を着てプレーし、ラストショットでナンバーワンと2を残したが、大学選抜にナンバーワンを取られ、敗れた。

ロコ・ソラーレが国内大会で優勝を逃すのは、昨年8月のどうぎんクラシック以来。フィフスの石崎琴美(43)は「事前情報が少なく、前半で相手に合わせてしまった分、後半追いつくのが難しくなった。今季最初の試合。3位決定戦では、基礎的なショットをどう決めていけるか。そういうことを思い出すことが大切」と話した。藤沢が寒そうなしぐさを繰り返していたことには「常呂のリンクよりは冷えている。全員寒かったと思う」と振り返った。