2季ぶりの優勝を狙う天理大が、NO8パトリック・ヴァカタ(2年=日本航空石川)の3連続トライで開幕から連勝を飾った。

14-6の前半47分、相手タックルを押し切り、この日1本目のトライ。後半21分にはスクラムが崩れた直後、相手の隙をつき一気にトライ。同26分にも189センチ、115キロの体格を生かし、3つ目のトライを挙げて相手を引き離した。

素早い動きで挙げた2つ目のトライを、ヴァカタは「ペナルティーがあれば、すぐクイック(でのリスタート)で行く気持ちはあった。うれしかったです」と喜んだ。

9月18日の開幕節で名門の同志社大を破った立命館大との対戦だった。小松節夫監督(59)は「勢いのある立命館さんとしっかり戦おうと臨んだ。失点は多くないが、反省の残ったゲームでもある。来週に向けて良い準備をしたい」と次戦を見据えた。

また、この日は主将を務めるフランカー照井悠一郎(4年=天理)がリーグ戦初出場。前節は自身の公務員試験の影響で出場ができなかったという。

照井は「緊張よりも楽しみが大きかった。やり出すとチームをうまくまとめられなかったのが反省点。うまくいかない時に、細かいトークをしようと思ったが、表面的なコミュニケーションになり、修正が遅くなった」と振り返り「次は1週間しかない。良い準備をして臨みたいと思います」と次を見据えた。

次節は9日、関学大と大阪・鶴見緑地球技場で対戦する。