レバンガ北海道は74-97で秋田に大敗し、2年連続開幕2連敗となった。

昨季B1得点王のCショーン・ロング(29)が、試合開始早々の相手プレスで3回連続シュートを失敗。逆に前日18本決められた3点シュートを、この日も13本成功され、1度も追いつけなかった。

佐古賢一監督(52)は「出だしからいろんなものがずれて、壊れていくものが大きく出た」と、肩を落とした。ゴール下でエースの動きを封じられる一方、自陣ゴール前でボールを回され、確実にシュートを沈められた。主将のPG橋本竜馬(34)は「ここまで決められてしまうと勝てない」と唇をかんだ。

唯一の収穫は、最大36点差を付けられた第4クオーター(Q)に、スタメンを外れた選手たちがアピールしたことだった。トップリーグ通算18季目のベテランSF桜井良太(39)が今季初出場を果たすと、ファンはこの日一番大きな拍手で出迎えた。桜井はコート外に出ていくボールに猛然とアタックして看板に激突。その後も激しいプレーで相手ファウルを誘い、フリースローを2本確実に決めた。

前日出番のなかったPG/SGの荒川颯(25)も、相手ディフェンスをかき回し、最後の2秒でレバンガ北海道での初得点を刻んだ。「オフェンスもディフェンスも(控え組中心の)ああいうバスケを継続していければ」と指揮官。1度崩れかけたチームをたてなおし、8日からの三遠とのアウェー2連戦に挑む。【中島洋尚】