東京オリンピック(五輪)パラリンピックの開催1周年イベントが16日、東京・国立競技場で行われた。

国際オリンピック委員会(IOC)のトーマス・バッハ会長のビデオメッセージが冒頭で流れ、「世界的なパンデミックがありながらも、みんなが東京でひとつになる姿はまるで魔法のようでした。アスリートは感謝の気持ちを、素晴らしいパフォーマンスで表現してくれました」などとあいさつ。「私たちは永遠に感謝します。オリンピックコミュニティーを代表して、ありがとう東京、ありがとう日本」と謝辞を述べ、最後に日本語で「ミナサマ、アリガトウゴザイマシタ」と感謝した。

その後、東京都の小池百合子知事がスピーチ。「あのころは無観客の開催でしたが、ボランティアをはじめ数々の皆さまのご協力のおかげで、スポーツの素晴らしさを世界に伝えられることができたと思います」と振り返った。

この日の午前には新設の東京レガシーハーフマラソンを実施。「私もちょっぴり走らせてもらった」と話した小池都知事は、25年に陸上の世界選手権やデフリンピックが東京で開催されることにも言及。「スポーツの喜びを皆さんと分かち合いたい。東京フォワードをコンセプトとして、スポーツが日常に溶け込んだフィールドをみんなで実現させたい」と力を込めた。