女子日本代表で北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレが、決勝で韓国に延長戦(第11エンド)の末、8-6で競り勝ち、初代女王に輝いた。

ロコ・ソラーレは3-3で迎えた第6エンド(E)に1点勝ち越し。第7Eと第8Eには不利とされる先行で連続スチールを奪い、リードを広げた。勝利に近づいたかと思われたものの、第9Eに2点を与え、第10Eにスチールされて土壇場で追い付かれる展開に。それでも延長戦で勝ち越し点を挙げた。

スキップの藤沢五月は「メンタル的にもタフな状況だったが、しっかり我慢して、延長戦でも集中力を切らさずにできた」と充実した表情。今大会を通じては「アイスが難しくて苦しんだ試合もたくさんあった中で、ステイポジティブで、常に前向きにいることができた。負けたときも落ち込みすぎず、ポジティブにいられたことが良かった」と振り返った。

今大会の韓国代表は19年世界選手権銅メダルメンバーや、20年世界ジュニア選手権銀メダルメンバーなど20代前半の選手で構成されたチームが出場。“メガネ先輩”こと金恩貞(キム・ウンジョン)がスキップを務める“チーム・キム”は選出されなかった。

従来のパシフィック・アジア選手権と米大陸の大会が統合された今大会は、来年の世界選手権の出場枠を懸けて実施された。男子日本代表のSC軽井沢クラブは4位に入り、男女とも日本の出場権を獲得した。