ラグビーの関西大学Aリーグは3日に、東大阪市花園ラグビー場内の2会場で最終節4試合が行われる。

同志社大は1日、天理大との対戦に向け、京都府京田辺市内の同校で調整。朝7時半から2時間みっちりこなした。練習時の気温は5.5度。主力組が試合を想定した15対15を行うのを、控えメンバーがサイドラインに並んで見守った。

元サントリーCTBの宮本啓希監督(36)は「大学選手権を目指すには(勝ち点)5ポイントを取らないといけない。攻撃の時間を増やしたいので(相手が)崩れた状況でいかに仕掛けることができるか。意地を見せたい」と闘志を燃やした。

関西リーグは首位京産大、2位天理大の全国大学選手権出場が決定。残り1枠を3位近大(勝ち点15)、4位関学大(同14)、5位同大(同11)が争う。

同大は3トライ差以上の勝利でボーナス点を加算し、勝ち点16にするのが条件。その上で、近大が京産大に、関学大が摂南大に敗れるのを待つことになる。ハードルは決して低くはないが、同監督は「この試合に全てをぶつける」と語った。

相手は一昨年度の大学王者で、スクラムなどセットプレーの安定がカギとなる。屋台骨を担うプロップの山本敦輝(3年=常翔学園)は「まずは自分たちのスクラムを組むことが大事。FWから圧倒するつもりで戦いたいです。勝つことに集中する」と気を引き締めた。

今季は取りこぼす試合が続いた一方で、圧倒的な強さを誇る京産大には残り10分を切った時点でリードし、最も苦しめた。昨季、天理大には25-27の惜敗。勝てば最後に関西を制覇した15年以来となる。仮に敗れた場合、6位立命大と7位摂南大がともに勝てば、入れ替え戦に回る可能性まで出てくる。

今シーズンの集大成。同大が最終節で名門校のプライドを示したい。

 

 

【関西リーグ順位】

1 京産大 6勝(28)

2 天理大 5勝1敗(25)

3 近大 3勝3敗(15)

4 関学大 3勝3敗(14)

5 同志社大 2勝4敗(11)

6 立命大 2勝4敗(9)

7 摂南大 2勝4敗(8)

8 関大 1勝5敗(6)

※( )内は勝ち点

 

【最終節対戦カード】

〈午前11時45分開始〉

☆天理大-同志社大(花園第1)

☆関学大-摂南大(花園第2)

〈午後2時開始〉

☆京産大-近大(花園第1)

☆立命大-関大(花園第2)