女子で北京五輪銀メダルのロコ・ソラーレが、辛くも準決勝進出を決めた。1次リーグD組の最終戦で、北海道銀行に延長戦の末に5-6で惜敗。2勝1敗で3チームが並んだが、ドローショットチャレンジ(DSC)の数値でベスト4に進んだ。

大会直前まで海外で戦ってきたチームにとって、国内のアイスコンディションに戸惑いを感じながらの試合となった。サードの吉田知那美(31)は「グランドスラム大会とは正反対のアイス。そういう中で戦う準備をしてきたつもりだが、やっぱりすごく難しかった」と振り返る。それでも第6エンドに一挙3点を挙げて追い付くなど、簡単にはあきらめない姿勢を示した。

北海道銀行は20歳の田畑百葉がスキップを務めるなど、有望な若手選手で構成されるチーム。吉田知は「自分たちのパフォーマンスができていなかった。若い人たちからいい課題を与えてもらった」と前向きに受け止めた。

この日午後6時からの準決勝でロコ・ソラーレは、エイナーソンが率いる強敵カナダチームと対戦する。1次リーグと決勝トーナメントでは氷の状態がさらに変化すると気持ちを引き締め直した吉田知は、「新しいアイスで戦うぐらいのフレッシュ・マインドで臨みたい。三十路(みそじ)を過ぎたけれど、若々しくいこうと思います」と笑った。

大会は国内外の男女8チームが参加。2組ずつに分かれて1次リーグを争い、各組上位2チームが準決勝に進む。決勝と3位決定戦は18日に行われる。