22年世界選手権、グランプリ(GP)ファイナル覇者の宇野昌磨(25=トヨタ自動車)が好調を維持している。

公式練習では、7人が参加したグループで、曲をかけての通しの順番が最初に回ってきた。ショートプログラム(SP)「グラビティ」をかけると4回転フリップ、4回転-3回転の連続トーループ、トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)と全て着氷。フリップとトーループは通しの前に軌道の確認をしただけで、いきなり降りきった。練習を終えると「しっかりと休むことができ、ファイナルの時と同様な状態で練習ができている。その中でもファイナルでできなかったことも、少しずつ練習で再開できているので、今後が楽しみ」と充実感をにじませた。

SPは23日、フリーは25日に行われる。3年ぶりの優勝が懸かる大舞台に向けて「まずはケガをしないことを、この1週間、心がけてきた。試合でも心がけていきたいと思っていますし、いざ試合になると緊張するかもしれませんが、その緊張も絶対に何かに生きてくる。どんな心境の演技になっても、必ず自分は次に生かせると思う。すごくいい大会になると思います」と見据えた。【松本航】