ショートプログラム(SP)13位と出遅れていた三浦佳生(17=オリエンタルバイオ/目黒日大高)はフリー171・43点、合計242・55点と巻き返した。

「美女と野獣」の世界を表現するプログラム。冒頭のトリプルアクセル(3回転半)、続く4回転トーループこど着氷が乱れたが、ここから意地を見せた。4回転サルコーを決め、後半には4回転から3回転の連続トーループも決めた。体力的にきつい後半に向けて精度を上げていった。フィニッシュ後は力強く両手を握った。

SPでは4回転のトーループもサルコーも転倒。「試合に合わせられなかった自分が悪い。言うことありません。全部ダメ。何もない。(フリーに向けて)最悪のショートはいったん忘れて見つめ直さないと。いい演技をしないと。必須になってくる。やらないと」と誓っていた。

シニア本格参戦した今季は、10月のグランプリ(GP)シリーズ第1戦スケートアメリカ、第2戦スケートカナダと連続で銀メダル。GPファイナルにも出場し、鮮烈な印象を残してきた。