大阪桐蔭はSH須田龍之介(3年)の2本を含む、7トライ41得点で目黒学院(東京第2)を圧倒し、初戦をものにした。

前半11分、ゴール直前のラックから須田がボールを持ち出すと、一気に飛び込み1本目。29-0と差を開けた後半12分には主将のフランカー松岡風翔(3年)がキックで出したゴール右隅へのボールを、ライン目前で押さえ込み、2本目となった。

須田は「たまたまそこにぼくがいただけ。ラグビーらしい、チームでとれたトライ。僕だけの力じゃ多分無理だったと思う。みんなが体を張ってくれた」と振り返った。

基準以上の食事で力をつけてきた。チームでは朝400グラム、昼700グラム、夜700グラムの白米がノルマというが、須田は「チームの練習では周りと差がつかない。それ以外の部分で自分のできることを探して、積極的に取り組みました」と明かす。

ノルマに加えて約200グラムのおにぎり3つや、学校のない日には餅など、3食以外の補食を追加。ウエートトレーニングなどとも合わせ、入学当時約50キロだった体重は現在73キロまで増量した。

「体が小さい分、当たり負けするところが多くあったけど、そういうシーンも少なくなった」と手応えを口にする。

この試合でも「目黒さんは留学生がいる。周りの仲間もそうですけど、僕自身も(その子に)ハードにタックルいけた」と胸を張った。

3回戦は来年1月1日、東海大相模(神奈川)と対戦。強くなった体で、チームをベスト8に導く。