女子でこの日3種目に出場した小堀倭加(22=セントラル戸塚)は400メートル個人メドレーと400メートル自由形を制し、200メートル背泳ぎで2位に入った。

約45分間で決勝3レースをこなし、試合が終わるたびに表彰式に上った。金メダル2つと銀メダル1つを獲得。「高強度の練習という狙いだった。強化としてはすごくいい結果」と納得の表情を浮かべた。

1日3種目出場は初。そのうち2種目は400メートル、長めの距離だった。予選を含めれば1日6レースこなすことも未経験。合計2000メートルを力強く泳ぎ抜いた。レースの合間には体を揺らすなどして筋肉をほぐし、「キツくない、疲れていない」と自分に言い聞かせ続けた。

21年東京五輪代表で、昨年12月の世界短水路選手権では400メートル個人メドレーで銅メダルを手にした。実力をめきめきつけている日大4年生は、「思っていたほど疲れはないけれど、明日が少し怖いかな(笑い)」。この日は心地よい疲労感に浸った。【奥岡幹浩】