2004年アテネオリンピック(五輪)ハンマー投げ金メダリストで、スポーツ庁長官の室伏広治氏(48)がこのほど、静岡市葵区で講演会を開催した。テーマは「スポーツを通じた地域振興~スポーツを活かしたまちづくり~」。抽選で選ばれた市民ら約200人に国の取り組みや活動を報告。さらに自らの経験を踏まえたスポーツの大切さや楽しさを伝えた。

コロナ禍の影響で週1回の運動実施率が減少。同庁ではスポーツが生活習慣の一部となるよう施策をたてる中、「目的に合わせた運動を正しく行うことが重要」と訴えた。さらに指導者のあり方にも言及。従来の競技に特化した指導者のみではなく「基礎身体機能を向上させる指導者との協業が必要」とのメッセージも口にした。参加した静岡市在住の大石直志さん(49)は「お会いできてうれしかった」と笑顔。部活動で円盤投げに励む星野彌来(みく、常葉大橘高1年)は「いろいろな視点でスポーツをみることを学んだ」と語った。

室伏長官は講演に先立ち、静岡市の田辺信宏市長(61)と一緒にアリーナやスタジアムを視察。「スポーツでまちを元気にする取り組みが素晴らしい」とたたえた。【山口昌久】