大会連覇が懸かる北京オリンピック(五輪)銀メダルのロコ・ソラーレ(1次リーグ1位)が、プレーオフで中部電力(同2位)を下して決勝に進んだ。

チーム初となる2連覇、通算4度目の優勝に王手を懸けた。サードの吉田知那美は「全日本選手権の決勝の舞台にもう1度帰ってくることができて、それだけでも本当にうれしい」と実感を込める。1次リーグを6勝2敗で1位通過し、この日のプレーオフでは後半の連続得点で逆転勝ち。それでも「私たちとしては納得のいく試合をまだできていない。最後に決勝の舞台でベストパフォーマンスを出したい」と誓った。

スキップの藤沢も、「今大会は正直、ベストパフォーマンスがなくて反省することばかり。でもよくよく考えてみたら、それが私たち」と笑みを浮かべる。チームスポーツであるカーリングは、誰かがミスをしても助け合えると話したうえで、「決勝では転んでも…転んではだめですけれど、転んでもいいと思えるように楽しめる、そんな決勝にしたい」。1次リーグで投球時に転倒したことを思い起こしながら前向きに話した。

吉田知那美は「自分たちがこだわっているのは、自分たちのやりたいカーリングで勝つこと」と前置きし、「アスリートとしても、エンターテイナーとしても、見ていて楽しいカーリング、やっていて楽しいカーリングを求めている」。だからこそ、あえて難しいショットを選択することもあると説明。日本一が懸かる試合でも「軸はぶらさず、私たちらしく勝ちたい。そこは一生変わらない」と強調した。

決勝は5日午後3時開始。中部電力-SC軽井沢クラブの勝者と対戦する。優勝チームは世界選手権の出場権を手にする。