B1仙台89ERSの森井誠之会長(48)、志村雄彦社長(40)、片岡大晴(37)らが20日、南三陸町役場を訪れ、佐藤仁町長(71)を表敬訪問した。

11年3月11日に起きた東日本大震災以降、仙台は公式戦やトレーニングキャンプを通して、町との交流を深めてきた。この日、志村社長は4月1、2日にゼビオアリーナ仙台で行われるFE名古屋戦に「南三陸町に住む中学生以下の子どもたちを無料招待したい」と申し出、佐藤町長は「町の子どもたちも仙台までとなると足が遠のいていたかも。この機会に久しぶりに89ERSのゲームを見たいという子どもたちが随分出ると思います」と感謝した。チームはその後、南三陸町の志津川保育所を訪れ「空飛ぶ絵本プロジェクト」として片岡が同保育所に絵本約20冊を寄贈。絵本を渡し、園児たちと交流を深めた。

志村社長は「震災で経験したことを、後世に伝えていくことが僕らの大きな使命だと考えている。震災で被害があった場所に足を運んで、皆さんと一緒に活動していきたい」と語った。仙台市長町を拠点に、オール宮城で残り22試合を戦い抜く。【濱本神威】