日本は初開催の複合混合団体5位で、メダル獲得はならなかった。前半飛躍を終え、首位ノルウェーと5秒差の2位で後半距離に臨んだ日本は、体調不安を抱えた1走の山本涼太(25=長野日野自動車)が、スピードに乗れず、4位まで順位を落とした。

2走の葛西優奈(19=早大)、双子の妹で24日の複合女子個人ノーマルヒルで銅メダルを獲得した3走の葛西春香(19=早大)は、ともに懸命の走りで4位をキープ。アンカーの渡部暁斗(34=北野建設)に、表彰台を託した。

3位オーストリアと30秒差でスタートしたエース渡部だったが、上位3チームに届かず、コース中盤でイタリアに抜かれ、最終的に8チーム中5位。優勝したノルウェーは2位ドイツに47秒8差をつけて圧勝。3位はオーストリアだった。

葛西優 とにかく前だけを見て、少しでも前の選手と(の距離を)縮めることだけを考えて走りました。少し悔しい部分はあるんですけど、偉大な先輩方と、双子の妹春香と一緒に戦えたことが、いい経験になりました。

葛西春 最後で少しペースが落ちてきて、自分としては少し悔しい走りだったんですけど、少しでも前の選手に近づいて暁斗さんにタッチできるように頑張りました。

渡部 女子選手と組むことで展開が男子と違った形で面白くなってよかった。これでメダルに絡めたらよかったですけど、これが自分たちの現状。男子も(今後の個人種目で)メダルを取って、世界選手権を締めたい。