バスケットボール、新潟のジュニアクラブチーム「BOMBERS」のPG藤原輪太朗(新潟・亀田西中3年)が4月、強豪・土浦日大高(茨城)に進学する。父はB1新潟アルビレックスBBの藤原隆充アシスタントコーチ(44)で、BOMBERSではB1新潟前監督の平岡富士貴監督(48)から指導を受けた好素材が名門で能力を開花させる。

平岡監督の母校でもある土浦日大はウインターカップに46度出場し、優勝1回、準優勝5回の強豪だ。藤原は昨夏と今年3月に練習に参加した。「意識が高いし、それぞれが意見を持っている」と緊張感のある雰囲気に刺激された。

群馬在住時の21年に「NLG INFINITY」のメンバーでジュニアウインターカップに出場も、全国的には無名の存在。それでも、「父よりも縦に割って入る力は上。パスを通すアイデアもある」。旧スーパーリーグ時代の新潟で隆充氏とプレーした平岡監督は父と比較しながら能力の高さを絶賛する。

「父は越えたい存在」と言う。隆充氏はbj時代の新潟、滋賀、群馬のPGで主将を務めた。先頭でチームを鼓舞する姿に憧れた。BOMBERSで着けた背番号11は隆充氏が現役時代の番号だった。「将来の目標は大学からBリーグに入って日の丸を背負うこと」。目指すのは父が果たせなかった日本代表入り。「今年のウインターカップに出場したい」。1年生でのレギュラー獲得を最初の標的に定めた。【斎藤慎一郎】

◆藤原輪太朗(ふじわら・りんたろう)2007年(平19)11月5日生まれ、新潟市出身。5歳から「BOMBERS」でバスケを始める。小2夏に群馬・宮郷第二小に転校。宮郷中ではバスケ部に在籍しながら「NLG INFINITY」に所属。昨年4月に新潟・亀田西中に転校し、BOMBERSに所属。昨年のジュニアウインターカップ県予選は8強。174センチ、62キロ。

 

▽父隆充氏(B1新潟アシスタントコーチ)「僕のことはすぐ越せると思うがいばらの道を選んだな、という感じ。何より勉強と部活を両立してほしい。将来プロになれる確率は1%にも満たない。それでも挑戦するのならしっかりやらなければ」